ロードバイクで巡航速度の向上について考えた場合に、最も効果が発揮しやすいパーツがあります。
フレームも変化がわかりやすいパーツになりますが、更によりわかりやすく効果を体感できるものがあります。
そのパーツとはホイールです。
やはり、どんなに高性能なフレームを使用したとしても路面と直接接触していて、走行性能を大きく左右させてしまうのがホイールです。
その為に、ヒルクライムやアップダウンのあるサーキットや山岳地帯のロングライドなど、走破を目指すコースレイアウトによって選択するホイールが変わってきます。
しかし、近年はヒルクライムでも空気抵抗の削減が有効とされてきたりと、ホイールのトレンドが変化しています。
そこで、今回はいわゆるオールラウンドに使用できて、巡行性能に優れたホイールを紹介していきます。
ホビーレーサーの最新ホイール選びとは?
まず、ホイールについて考えた時に注目すべき点は3点あります。
1、リム高
2、リム幅
3、ハブ性能
デザインなども重要ですが、走りの方向性はこれらの情報からかなり絞っていくことができます。
以下、順を追って詳しく見てみましょう!
1.万能型の優等生、カーボンセミディープホイール!
まず、ロードバイクでの巡行速度について考えると、真っ先に効果的と感じるのが90mmなどのディープリムです。
これはトラックなどでも利用されるので非常に空気抵抗の削減に効果を発揮しますが、デメリットである横風の影響が大きいので、少なくないリスクを負うことになります。
そして、プロのライダーでは50mmリム高のホイールを使用していることが多いのですが、やはり一般のライダーにとっては扱い辛い点が多々あります。
わかりやすい例が今年度引退を決めているコンタドール選手のFTP(1時間発揮できる最大平均出力)は400Wも超えたと言われていますが、多くの一般ホビーライダーのFTPは250Wでも非常に高い部類に入ってくると思います。
その為に、自分自身の実力にあったホイールを検討する時にリム高の選択は、その後の走りや疲労とも大きく関連していくるので、セミディープリムが非常に勢力を伸ばしています。
また、カーボンクリンチャーもブレーキ面の技術が向上してきたことから、様々な選択肢が増えましたので、パンク時の交換の手間やランニングコストを考えると優秀な1本になります。
2.リム幅の選び方
リム幅で最も大切なのは、単純な話ですが、バイクに合うかどうか、です。
数年前まではナロータイヤ全盛期でしたので、バイクによっては今メインストリームとなっているC17リムはギリギリの場合があります。
また、バイクの適合をクリアすれば、あとは自分の好みのタイヤの幅に合わせてホイールをチョイスすることです。
具体的には、25Cタイヤを履きたいのであれば、C17リムの多くが25Cタイヤに最適化されているので、C17リムを選択するべきです。
その理由は、このブログで過去に触れている巡航速度の敵である空気抵抗に対して、大きな差となって現れるためです。
これらのポイントを抑えれば、リム幅選択は間違いないでしょう。
3.ハブ性能は走りに直結するほど重要!
次にホイールを選ぶ際に必ず出てくるのが、ハブの選択になります。
このハブとはホイールの回転性能を決める重要な部分になりますので、見た目は同じホイールでもより回転性能を高める為にグレードの高いハブの選択が可能な場合が多いです。
ハブの性能差としてわかりやすい点が2点あります。
1、回転性能
2、メンテナンスの容易さ
1つ目の回転性能は巡航速度の維持や下りの際にその性能差が大きく発揮されます。
2つ目のメンテナンスの容易さは非常に重要な要素で、回転部に使用する素材の差がそのままコスト面に反映されていることが多いです。
しかし、高性能のものはメンテナンスフリーの物もありますので、使用頻度や使用目的に合わせて検討が必要な部分になります。
ホビーライダーに超おすすめのホイールはこれ!
このように現在のホイール業界で注目を集めるカーボンセミディープホイールは非常に使い勝手が良く、ホビーライダーの脚力とも相性が良いのでオススメです。
平地から山岳まで幅広く利用できることも大きな魅力となりますね。
そして、走行性能を決定づける重要なパーツであるハブに注意してホイールを絞っていきます。
それらを踏まえておすすめできるのが
フルクラム スピード40C クリンチャー
です。
40mmリムハイトのパワーで巡航速度のアップ率が半端なく、登りも得意なため、オールラウンド性がかなり高い。
そして、リム幅はC17で、25Cタイヤ/28Cタイヤに最適化されています。
ハブはフルクラムやカンパニョーロが強力に推し進めるUSBベアリングを採用し、高精度なセラミック球を使った摩擦低減と、カップ&コーンタイプでとてもメンテもしやすいです。
もし、このホイールにピンと来なくても、上述した3つのポイントに注目した上でホイールを選択されると、納得の1本に出会えるのではないでしょうか。